下記必要量はおおよそのガイドラインで必要量ではありません。加速器質量分析(AMS)によって炭素量が非常に少ない試料も分析可能です。最小重量につきましては、ご相談下さい。
初期重量が以下に記載されている量より少ない場合は事前にご連絡いただくようお願いいたします。
必要な試料量は、個々の試料によって異なります。サンプリングは研究の目的を達成するために一番適した試料を選ぶという方針で行うことを推奨しています。その結果、もしサンプルが小さすぎるのではないかと懸念される場合はいつでもご相談ください。
以下に記載されている重量は、乾燥状態で異物や汚れなどが付着していない場合です。 特に試料サイズが記載の最小量かそれに近い場合は必ずご確認ください。
試料の種類名にリンクがある場合はクリックし、追加料金必要の有無、試料の選択方法、試験所における前処理の方法をご確認ください。
試料 | AMS 年代測定 試料の必要量(推奨量) |
C14年代測定に含まれて いる分析サービス (試料量が十分な場合) |
Antler / つの | 1-4 g | δ13C, δ15N |
Bones (charred) / 骨 (炭化したもの) 中も外も完全に炭化した骨。 |
20-100 mg | δ13C |
Bones (cremated) / 骨 (火葬骨) 中も外も白いチョーク状の色のもののみ可能。黒や青~灰色のものは不可。 |
200 mg – 4 g | δ13C, δ18O |
Bones (uncharred) / 骨 (炭化していないもの) | 500 mg – 4 g | δ13C + δ15N, %C, %N, and C:N ratio |
Charcoal / 炭化物 | 5-100 mg | δ13C |
Charcoal / 炭化物 前処理が制限される場合があります。 | 2-4 mg | δ13C |
Dung / 糞化石 | 5-100 mg | δ13C |
Fish Otolith / 魚耳石 | 5-20 mg | δ13C, δ18O |
Forams (pre-extracted/sorted) / 有孔虫 (抽出/選別済みのもの) 試験所で前処理を行う |
8 mg以上 | δ13C, δ18O |
Forams (pre-extracted/sorted) / 有孔虫(抽出/選別済みのもの) 試験所での前処理は不可能 |
3-7 mg | δ13C, δ18O の分析は不可能 |
Hair / 髪 | 20-100 mg | δ13C |
Insect (chitin) / 昆虫 (キチン) | 10-50 mg | δ13C |
Leather / 革 | 50-100 mg | δ13C |
Organic Sediment, Gyttja, Silty Peat / 有機堆積物、シルトに富むピート |
1-10 g (おおよその乾燥重量) |
δ13C |
Peat (fibrous) / 繊維質に富むピート | 3-100 mg | δ13C |
Phytoliths (extracted) / プラントオパール (抽出されたもの) |
300 mg | δ13C |
Plants and Seeds / 植物、種子 | 3-100 mg | δ13C |
Pollen (extracted) / 完全にpHが中性, 炭酸塩除去の前処理が行われていて乾燥状態のもの |
5-15 mg (乾燥した状態) | δ13C |
Pottery (charred food residue) / 土器付着炭化物 |
10-100 mg | δ13C |
Pteropoda | 5-100 mg | δ13C, δ18O |
Shell, Coral, CaCO3 / 貝殻、サンゴ、CaCO3 試験所で前処理を行うことが可能 |
7-100 mg | δ13C, δ18O |
Shell, Coral, CaCO3 / 貝殻、サンゴ、CaCO3 試験所での前処理は不可能 |
3-6.5 mg | δ13C, δ18Oの分析は不可能 |
Teeth / 歯 (完全な犬歯, 切歯もしくは歯根のついた臼歯) |
1-2 歯 | δ13C, δ15N |
Textile / 繊維 | 20-100 mg | δ13C |
Water for DIC extraction / 水 DIC | 250 mL – 1 L | δ13C, δ18O, δ2H |
Wood / 木材 | 3-100 mg, セルロース抽出を行う場合は50-100 mg |
δ13C |
前処理 – 前処理は最終結果に直接影響を与えるため、どんな前処理が実施されるかを理解することが重要です。もしサンプルがごく少量、あるいは壊れやすい場合は、試料の余分な減少を避けるため、分析前に前処理方法の選択について話し合うことが望ましいです。前処理が終了した時点で、ご連絡を差し上げる必要がありましたらどうぞお知らせ下さい。
Beta Analyticは試料量不足、炭素量不足によってAMS年代測定ができない場合のキャンセル料金、一部分析(前処理)料金を無料といたしました。 年代測定を行った試料のみに料金がかかります。(ただし、溶媒/セルロース抽出には前処理料金がかかります。)
注記 – 料金には安定同位体質量分析計(IRMS)によるCO2-d13Cの直接測定、品質管理レポート(QA Report)、Conventional Radiocarbon Age および暦年代較正、オンラインアクセスによる測定結果や測定中試料の状況の閲覧が含まれています。
比較的量の多いサンプルは直接チャック付きプラスティックバッグ(ユニパックなど)に入れてください。チャック付きプラスティックバッグによってサンプルが汚染されることはありません。 極微量サンプル、または微粒子のサンプルはアルミホイルに包んでください。 各アルミホイルの包みはさらにチャック付きプラスティックバッグに入れてください。
注意: 一度につき、ひとつのサンプルのみを取り扱ってください。 次のサンプルのパッケージングを始める前に、お取り扱い中のサンプルのパッケージングをまず完了させてください。 そうすることによって、パッケージング過程でサンプルが混乱することを防げます。
送付中にサンプルが崩れることのないよう、なるべく封筒ではなく小さい箱をお使いいただくことを強く推奨します。 郵送サービスで使われる機器は通常自動選別プロセスの際にローラーで封筒を運びます。このプロセスの際に封筒に与えられるわずかな重圧でも小さい欠片を崩して粉状にしてしまいかねません。
最終更新: 2023年11月