精度(標準誤差)

AMS Carbon-14 Dating MachineBeta Analyticでは、確度(accuracy)に対する誤解を避けるため、シングル測定に対して±30より小さい誤差では報告いたしません。 炭素の起源が明確な単体の試料 (例: 一片の枝、種、骨、貝) を前処理、グラファイト化、AMS測定にいたるまでを独立した測定で2回から3回行えば、±30より小さい誤差での報告が可能です。 この手順で確度、誤差における試料、分析、計数のばらつきを少なくします。 2回から3回の測定結果を加重平均し誤差を算出します。

計数効率

AMSの計数効率は非常に高いため、リファレンススタンダードおよび試料の測定時間を単に長くするだけで、極端に小さい誤差を得ることが可能です。その場合、数値上は小さい誤差を示しますが、その値は、モダンスタンダード(oxalic acid)、未知試料、ブランク(background)の14C計測による”確定可能な誤差“だけに限定されます。放射性炭素年代測定で報告される誤差は、試料の不均一性、化学処理、影響は非常に少ないものの測定機器の安定性などによる”不確定な誤差”を計算に入れることができません。 AMSは非常に優れていますが、モダンスタンダード、試料、バックグランドを同時に測定することは不可能で、それぞれの測定の間に計数効率のわずかな揺らぎが起こります。そのわずかな揺らぎが結果の確度に影響を与え、数値上(計算上)では可能にすることのできる小さな誤差を超える可能性があります。 そのためBeta Analyticでは真の意味での小さい誤差は、手間、コストはかかりますが試料の複数回測定を行うことでしか達成できないと考えています。

Beta Analytic ラボラトリー:
設備
ISO/IEC 17025:2017 認定
クオリティ管理

最終更新: 2022年8月