ウィラード・リビー博士が1940年代に放射性炭素年代測定の道を開いてから、いくつかの異なる測定方法が開発されてきました。初期のガスプロポーショナルカウンタによる計測に始まり、液体シンチレーションカウンタによる計測、そして加速器質量分析計による方法(AMS)です。
放射性物質である炭素14(carbon-14)は壊変する時、ベータ(β)粒子を放出し、窒素14 (nitrogen-14)になる過程を経ます。 放射測定(レディオメトリック法)による年代測定は試料に存在する炭素14を放出されるベータ(β)粒子を計測することによって間接的に定量する方法です。ガスプロポーショナルカウンタによる方法では、試料をCO2ガスに変えた後、ベータ(β)粒子を計測します。
液体シンチレーション計測法では、試料を炭素に富んだ液体に変え、シンチレータと呼ばれるベータ粒子に反応する蛍光物質を加えてから計測します。ベータ(β)粒子が放出される際の閃光を検出器によって捉え計測します。
AMSは炭素14を測定するための標準的な方法として定着しました。放射測定法が炭素14の崩壊により生成される物質を計測するのに対して、AMSでは炭素12(carbon-12)および炭素13(carbon-13)に対する炭素14(carbon-14)の比を直接計測します。この方法は放射測定法(レディオメトリック)に対していくつかの有利な点があります。
AMS による年代測定では、放射測定(レディオメトリック)による年代測定よりもずっと試料の量が少なくて済みます。試料の種類によって異なりますが、ミリグラムオーダーでの測定が可能です。また、結果の確度・精度が高い上、測定にかかる時間が短いことも優れた点です。
Beta Analyticでは現在、液体シンチレーションカウンタによる放射測定(レディオメトリック法)による年代測定のサービスは提供していません。すべての試料の測定を加速器質量分析法(AMS)で行っております。
Beta AnalyticはISO 17025認定のAMS年代測定試験所です。一年を通して14営業日以内で結果を報告差し上げます。我々はマイアミに拠点を置き、優れたスタッフによる無制限の技術的なご相談にも応じております。24/7アクセスのインターネットデータベースによりいつでも、お送りいただいた試料の状況、結果をご確認いただけます。ご不明な点などいつでもお尋ねください。 試験所への連絡先.