ポリ酢酸ビニル(PVA)のコンタミネーションがある骨試料の 放射性炭素年代測定を行うためには、溶媒抽出などの特別な前処理が必要です。年代測定の成功の可否は、骨試料全体がPVAに浸されたか、もしくはひび割れや破損部分だけに適用されたかに依存します。前者の場合、carbon-14年代測定がうまくいく見込みは少ないです。
PVAはアセトン、エタノール、ベンゼン、トルエンなどの有機溶媒に溶解しやすい物質です。従って、試料のサイズや形状によりますが、できる限り物理的に表面を除去した後、有機溶媒による処理を施します。
保存剤が“ユニークな”状態になり、有機溶媒による処理を行っても完全に除去できないケースがしばしばあります。残念ながら汚染を取り除く完璧な手法はありません。
Beta Analyticは 加速器質量分析 (AMS) による高品質な骨試料の放射性炭素年代測定を行っております。PVA に汚染された骨試料の分析価格は, AMS 年代測定(納期により価格が異なる) + 溶媒抽出 + コラーゲン抽出の合計です。 Betaの AMS年代測定の納期は以下の通りです。:
処理の難しい骨試料の場合、上の納期より数日余分にかかる場合があります。
試料のサイズが十分であれば、Betaの価格にはd13C、 d15N、 %C、 %N、 および C:N (火葬骨は除く)が含まれています。d13C および d15Nは安定同位体質量分析(IRMS)によって測定されます。
Betaの骨、ツノ、歯の年代測定サービスについてより詳しい内容
Carbon-14 測定を行わない場合の安定同位体分析も可能
お見積り – 試料数、納期(AMS standard or priority)、骨の状態 (加熱or非加熱、炭化骨、火葬骨) 、ご請求先をこの form でお知らせいただくか lab@radiocarbon.com にメールをお送りください。