ニュース ホームに戻る

放射性炭素年代測定:骨コラーゲンサンプルの追加測定項目

February 27, 2018

Beta Analyticでは、試験所としての付加価値を高める継続的な取り組みの一環として、δ15Nおよびδ13C測定に加えて、火葬されていない骨から抽出したコラーゲンのC:N(C/N比)、%C(炭素含有率)、%N(窒素含有率)の測定を行っております。

放射性炭素年代測定用の試料を使用した場合、追加料金なしで、上記項目すべての測定が可能です。

コラーゲンの品質は、C:N(C/N比)、%C(炭素含有率)、%N(窒素含有率)δ13Cおよび δ15Nの測定値を使用して評価します。これらの測定値は、原始時代の食生活を含む食生活や栄養状態、その骨を取り巻く環境を決定づけるのに使用されます。

※すぐに試験依頼をご希望の方・・・弊社ウェブサイトからご連絡ください。

※「放射性炭素年代測定って何?」とご検索して、当ブログを訪問してくださった方・・・放射性炭素年代測定の基礎知識をご覧ください。

「骨」を対象としたBeta Analyticの放射性炭素年代測定

Beta Analyticでは、骨の測定に関して「スタンダード」と「タイムガード」という2種類のサービスをご提供しております。いずれのサービスにも加速器質量分析(AMS)技術を使用し、正確・精密な結果をお届けしております。
「スタンダード」のAMS年代測定サービスでは、米国のラボに試料到着後7営業日以内に結果をご報告します。「タイムガード」AMSサービスでは、さらに納期が短く米国のラボに試料到着後4営業日以内に結果をご報告しております。

火葬されていない骨のサンプルにつきましては、Beta Analyticではコラーゲンの抽出に加えて、ご要望があれば限外濾過を行うことも可能です。
限外濾過とは、フミン酸を除去する手段として、毎分あたりの回転数の高い超微細フィルターを通してコラーゲンを濾過することを指します。限外濾過をご希望の場合は、追加料金が適用されます。(料金については、お問合せください)

炭素年代測定あ安定同位体の分析には、抽出されたコラーゲンではなく、骨のままの状態で送付いただくことを強くお勧めいたします。その理由の一つは、抽出されたコラーゲンで試験した場合、ISO/IEC17025:2017の規定によって、報告書には「骨コラーゲン」ではなく「有機物」という表示で記載されます。また、弊社で化学的な前処理や抽出を行わない場合、サンプルの品質に影響を及ぼす物質の特定もできなくなってしまうことも骨のままお送りいただくことをお勧めする理由です。

弊社のラボは米国のフロリダ州マイアミに位置し、試験所の品質を保証するISO 17025に認定された放射性炭素年代測定機関です。各地に代理店を持ち、世界規模で展開する一方、納期は業界最短サンプル受領後3-14営業日で対応をしております。

また、Beta Analyticはトレーサーフリーラボ、つまり、クロス・コンタミネーションの危険を避けるため、薬物動態研究用のC14トレーサー・サンプルやその他の人工的にC14を付与された試料は一切お引受けしていないラボです。

なお、弊社では試験結果に完全な責任を持つために全ての工程を社内で行っております。
グラファイト化やAMS測定など部分的に下請に出すような”サテライト分析”は行いません。

安定同位体分析も無料で対応

Beta Analyticの放射性炭素年代測定料金には、同位体比質量分析装置(IRMS)を使用した安定同位体δ13C(炭素13)の測定と暦年代較正の料金、そして該当する場合は、炭酸塩のδ18O(酸素同位体比)、水のδ18O (酸素同位体)とδD(重水素)測定の料金も含まれています。

また、超微量試料測定において、同等のサイズの複数の既知年代試料を品質管理試料として未知年代試料と同一ホイールで測定するサービスもスタンダード料金に含まれています。

さらに、試料サイズが小さすぎて測定がAMS年代測定が不可能だった場合には、キャンセル料金はいただきません。

お客様には品質保証レポートと無制限の技術サポートをご提供しており、過去/現在の分析結果と試料写真には24時間365日オンラインでアクセス可能、世界各国のお客様にサービスをご提供するため、10の言語で対応しております。

詳細は、Emailにてお問合せください。

参考記事: